松江塩干魚のおいしい話題

少人数におすすめ!ワンプレートおせち

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あぁ、おせちの準備しなきゃ。でもうちはお客さんも来ないし、ちょっとでいいのよね〜。

そういうお話をよく聞く。

確かに私が子供の頃は、祖父母の家に親戚が全員集まってお正月を迎えていたので、大掃除の傍ら、12/30ごろから大量のおせちを作っていた。

「数の子は卵がたくさんあるでしょう?だから子孫繁栄という意味でね…」
「昆布はよろ昆布って言ってね…」
「黒豆はね、マメに働くって言ってね…」
という祖父母や両親に、え?なに?結局ダジャレ?!と思っていた。

来る日も来る日も同じ物を食べないといけないし、煮直しを繰り返しだんだん味が濃く煮しまっていくので、しまいには「またおせちぃ?もう飽きたー」「最初から栗きんとんと黒豆だけでいいよ」とか言ったりして。作る側にしてみれば、苦労して作るわりに報われなかったに違いない。今更ながら、、、ごめんね。(笑)

それから約20年。
思い描いていたのとあまりにも違ったロシアでの新婚生活、その後も海外生活を送っていく中で、やれ豆まきだ、やれひな祭りだ、こどもの日だ、浴衣を着て盆踊り大会だ、…と日本の行事や風習をとても大切にしていて、日本以上に日本らしい風習をするので、非常に驚いた。
だって、手に入らないのなら、無理してやらなくてもいいじゃないかと思ったから。
でも、先輩奥さんは言うのだ。「違うのよ、ハギちゃん。日本にはそういう風習があるんだよという事を子供に教えることに意味があるの」と。そして、親にこういうことをやってもらったという記憶が大事なんだとも。
なるほど、そうか!
おせちの風習、ダジャレのようないわれも意味があったのか。(え?そっち?)

とはいえ、完璧を求めたらきりがないし…というよりできないので、私もできる範囲でゆるくおせちを作る事にしている。

ワンプレートおせち

ワンプレートおせち

どんこと早煮昆布などが入った筑前煮。
ミニ伊達巻き
からんま(田作り、ごまめ)
紅白なます
黒豆(甘さ控えめ)
エビ(塩茹で)
かまぼこ

切っただけ、茹でただけ、混ぜただけ…で、自慢できるほどのおせちではないけれど、赤と黒と白、そして笹っぽい葉っぱが敷いてあるだけで、俄然お正月っぽい。

実家ではお重に盛るのだが、私は少量ずつお皿に盛り付けた「ワンプレートおせち」にする。
なぜなら、ワンプレートの場合、品数がちょっと少なくてもあまりわからないから。
……あ、言ってしまった…。(苦笑)

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筑前煮のように、うちでは人気の定番おかずはいっぱい作るのだが、それ以外は1〜2人分を目安に作っている。ちょっとずつで十分だから、結局数回分ある。色味が少なくなって来たら、鮭やプチトマトで赤色、ブロッコリーなどの緑っぽいものを追加して、茶色っぽいものだけにならないようにしている。
半端なお野菜、かまぼこの端っこ、おせちの残りを入れたおから煮や炒り豆腐、チーズをかけて焼いたピザ風、なんだかんだとリメイクして、”全く同じではないぞ”感を出している。

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